-KENKOUDO-
冷え性について
冷え性…体温に関係なく、一般の人が感じない環境で冷えを強く感じ、日常生活の支障になるほどの冷えや苦痛があり、その状況が長期間持続している状態を言います。
低体温…一般に36度未満の体温を低体温といっています。体温が35度台でも自覚的に冷えを感じる方と感じない方があります。冷えや苦痛がなくとも低体温の方は内蔵の働きが気づかないうちに低下していることが多く、将来病気を発症させてしまう可能性が高いと思います。
西洋医学の冷えの原因は単に末梢の血管が収縮して体表部の血液が不足しているのでビタミンEを処方されて終わりのようです。 漢方医学(中医学)の冷えに対する考え方は異なります。漢方では実証と虚証に分けて考えます。
実証とは身体を冷やしてしまう何らかの原因が存在する場合をいいます。
虚証とは身体を冷やしてしまう何らかの原因があるのではなくエネルギーを自ら作る能力が低下していることをいいます。
実証・虚証にも漢方医学では各種タイプ分けをしていますので説明いたします。
もともとの血虚体質、及び慢性疾患や消耗性疾患が原因で血脈に血量が少なくなっているところに、寒邪が侵入、擬滞して冷えの原因を起こしている。
〈その他の症状〉
〈治法〉
〈方剤〉
緊張、気まじめ、小心、不安、心配などの精神的ストレスによって肝気が鬱滞するために疏泄失調が起こり、結果として血行が悪化して末端まで陽気が巡ることができずに主に四肢末端にへの症状が起こる。
〈その他の症状〉
寒冷と湿気にさらされた為に寒湿邪が肌肉に侵入して停滞し、陽気の流れを阻滞する為に身体を温めることができなくなり冷えの症状が起こる。
〈その他の症状〉
脾、肺の機能低下や加齢により腎精が不足していく中で特に身体を温める働きのある陽気が不足し、身体の冷えが起こっているもの。同時に腎陽が不足すると太陽膀胱経にある衛気が不足するために冷えの症状と伴に免疫力低下や固摂失調が起こる。
〈その他の症状〉
加齢に伴って心が主る君火と腎が主る相火が不足するために身体全体を温めることができなくなり下半身を中心に冷えの症状が起こる。同時に心に舎っている神明の機能も失調する為に精神症状が起こる。
〈その他の症状〉
加齢に伴って脾胃の働きが衰えるために運化機能が低下し体内にて気血を生成することができなくなり身体が冷える。
〈その他の症状〉
加齢に慢性病、先天的虚弱などにより腎陽が不足して虚寒が生じると同時に、脾や腎の機能が低下するために体内の水分運行失調によって生じた水湿と虚寒が結びついてさらに身体が冷える状態となる。
〈その他の症状〉